映画

またまた出前授業!

2010 年 10 月 11 日

9月30日。今期二度目の出前授業に行ってきました。 今回は丹波の黒豆で有名な兵庫県丹波市の県立柏原高校に伺いました。柏原高校では今週を「進路探求WEEK」と定め、大学の先生によるさまざまな特別講義を連日実施しているとのこと。「公務員講座」「ソルフェージュの初歩」「インドネシア、国と言語」などその内容はさまざまで、「健康は健口から〜噛むと頭が良くなる話」といったユニークなものもあります。ちなみに僕の授業は「映画製作の現場から」でした。わずか80分の授業なので、過去に関わった劇映画やドキュメンタリー、テレビ、教育映画などさまざまな形態の映像作品の断片を駆け足で見せながら、映画の仕事について話しました。

例えばあるアクション映画の中の一場面。主人公がはね飛ばされて海に転落するシーン。「主人公が真っ逆さまに転落するにはどのような仕掛けが必要か」といった質問をしてみました。「人物を別に撮影し合成する」「ワイアーで人物を釣り上げ撮影する」「トランポリンを使いスタントマンが演じる」など、恐らく映画のメイキング映像などを見ているのでしょう、さまざまなアイデアが返ってきました。ちなみに僕をはじめ何人かのスタッフは、そのシーンを撮影する時、岩陰に隠れバケツを持っていました。そして、スタントマンが僕らの頭上を越え着水した瞬間、バケツの水を空に向けて大きく跳ね上げ豪快な水しぶきを作ったのです。大の大人が面白い映画、面白いシーンを作るためにこんな馬鹿馬鹿しい事を大真面目にやっている、ということの一端を伝える事ができたでしょうか。あっという間の80分でした。

 今年はオープンキャンパスや出前授業で、ずいぶん沢山の高校生たちに会いました。その成果か、夏期、秋期のAO入試に沢山の高校生が詰めかけてくださいました。今日(10月2日)も沢山の高校生が、体験授業型のAO入試を受験しています。ひとりでも多くのやる気のある映画志望の学生と、来年の4月から高原校舎でともに勉強できることを楽しみにしています。

(文責/山本起也)

Filed under: オープンキャンパス,授業風景 — 映画学科 12:57 PM