映画

イ・チャンドン ゼミ – 映画学科ブログ

2011 年 2 月 1 日

卒制合評に引き続き、その合間に行われていた2,3回生合評も1/23、30の2回に渡り行われました。
23日は、2回生作品とイ・チャンドンゼミの3回生作品、30日は、3回生劇映画、ドキュメンタリー、実験映像と発表しました。30日の部にはなんと俳優の佐野史郎さんが飛び入り参加され、講評もして頂くなど活気ある合評となりました。

佐野さんが、この事についてTwitterで書いてくださいました↓
京都造形大学映画学科実験映像の作品公表を観せてもらった。色々あるけど、みんな面白かったです‼スゴイ作品、あったな〜。終わって、林海象監督、高橋伴明監督と居酒屋へ。映像と取り組む姿から得るものは多かった。 未来の監督、期待しています‼

Filed under: イ・チャンドン ゼミ,授業風景 — 映画学科 2:11 PM

2010 年 9 月 14 日

レポート①からの続き

ー4日目

朝から民宿で、授業の続きをやりました。撮影スケジュールの話にもなり、段々と現実味を帯びていく自分達の作品に皆の顔は真剣そのものでした。 民宿の方々と別れ、退渓李滉(儒学者)の生家を見に行くことに。退渓李滉についてイ・チャンドン監督に色々教えてもらい、とても勉強になりました。(※前述レポート①の陶山書院は彼が開いたもの) イ監督、イ監督のお姉さん、演出部の方々と別れ、アンドンを後にし車でソウルへ。 行きはすいていたのに、帰りは大渋滞。14時頃にアンドンを出て、ソウルのゲストハウスに着いたのは20時過ぎでした。ずっと運転をしていた李先生の顔は心無しかやつれていた様な気がします。 皆疲れてすぐに就寝しました。

ー5日目

韓国最終日。

韓国最後の食事は、何とカレーでした。ゲストハウスの奥さんが私達に気を使ってくださり、日本食に近い物をと用意してくださったらしく皆美味しくいただきました。 ゲストハウスの方々に挨拶をして別れ、バスで行きと一緒のインチョン空港へ。皆でお土産を買いゆっくりしていると、何と空港が違っていたという事実が判明し、慌てて空港を出る李先生と私達。 急いでバスに乗り、本来の空港に到着。受付締め切り10分前に到着するという、最後の最後でのドタバタ劇に皆笑いが止まりませんでした。無事に飛行機に乗り、こうやって私達の5日間の韓国研修は終了しました。 料理が辛かったり、腸炎になったり、空港間違えたりと、色々あった韓国研修でしたが、韓国の文化に触れられたことは本当に素晴らしい経験になりました。 文化と言語の違いの中で、私達が理解できることはほんの少しかもしれません。しかし、その中で、一生懸命現地の人とコミュニケーションをとろうとしたり、文化に触れようとした事は、自分達に新しい視点というものを与えられたと思います。 普通の韓国旅行ではきっと体験できない様な場所に連れて行ってくださったイ・チャンドン監督、李先生にとても感謝しています。ちなみに、日本に帰国後、日本の辛さでは物足りなくなったことは、言うまでもありません。 (レポート:都原 亜実 プロデュースコース3回生) =========

第5回オープンキャンパス+学園祭+京造ねぶた 2010年9月19日(日)、20日(祝・月) 10時〜17時(受付開始9時50分) ※申込不要 ※学園祭は、両日とも、10時00分→21時00分まで開催。 ★映画学科イベント 「京造炎上!ケンカ腰上映会」 日時|9月19日(日), 20日(月)10:00〜

場所|京都造形芸術大学 人間館B1映像ホール

詳細は、本大学オープンキャンパスサイトにてご確認ください。

http://www.kyoto-art.ac.jp/blog-open/

最新情報(Twitter(ツイッター)

Filed under: イ・チャンドン ゼミ,授業風景 — 映画学科 3:31 PM

2010 年 9 月 13 日

8月24日〜8月28日の5日間、李ゼミメンバー8人は、李先生と共に授業の一環として韓国研修へ行ってきました。

ー1日目

朝6時に起き、寝ぼけ眼の私達は飛行機の中で熟睡。目覚めるともうそこは韓国でした。日本から韓国へは約2時間という早さで到着します。京都から東京へ行く時間とほぼ一緒です。 飛行機から降り、韓国のインチョン空港で昼食をとることに。韓国に着いて、初めての韓国料理です。

とりあえず、メニューに載っている料理が全て赤い。皆辛さにビクビクしながらも、ここで怯んではいけないと辛そうなピビンバにチャレンジ。意気揚々と挑んだものの、数名は初戦敗退でした。今思うとこの時から、私達VS韓国料理の戦いのゴングは鳴り始めていたのかもしれません。 惨敗した昼食を終え、リムジンバスでソウルにある宿泊するゲストハウスへ。このゲストハウスは、ご夫婦でされているところで、去年の同ゼミの韓国研修の時にもお世話になったところらしく、快く私達を迎えてくれました。 ゲストハウスで荷物をおろし、一休みするかと思いきや、すぐさまミョンドン(ソウルの中心街)へ出発。 地下鉄に乗り、30分ほどでミョンドンに到着。李先生と別れ、自由行動でミョンドンの街をブラブラすることに。観光地なだけあって、いたるお店に日本語で話しかけられました。街並は、東京の竹下通りの様な印象を受けました。ただ、日本と違って屋台販売のお店がかなり多く、そこはとても新鮮でした。途中で屋台のソーセージの串焼きを食べましたが、やはり辛かったです。 時間になり、李先生と合流し、夕食に李先生の行きつけの豚肉料理のお店へ連れていってもらいました。

豚のブロックを、店員さんがその場で切って焼いてくれるという何とも贅沢な料理に私達は完全に浮かれていました。しかしこの夕食が、VS韓国料理との第2ラウンドだったのです。

男子達は李先生に促されるままに、青唐辛子を丸かじり。その辛さに男子全員KO負け。そんな男子達を見て、李先生は何とも嬉しそうな表情を浮かべていました。ゲストハウスに着いた時には皆お腹がピーピーだったことは、言うまでもありません。恐るべし、韓国料理(と李先生)。

ー2日目

ゲストハウスで美味しい朝食をいただく。韓国は朝ご飯にもキムチが必ず出てきます。そして韓国の料理は量がかなり多いです。ゲストハウスも例外ではなく、朝からお腹大満足でした。 少しゆっくりし、イ・チャンドン監督が待つアンドンへ。李先生運転のもと、約4時間近く車に揺られ、ようやくアンドンに到着。アンドンは、韓国のほぼ中央に位置する街で、韓国の伝統的な建築物などが多く残されているところです。

イ監督と、イ監督のお姉さんに迎えられ、早速昼食をごちそうしていただきました。豪華で美味しい料理にまたテンションが上がる私達でしたが、とにかく量が多い。食べ終えた頃には、胃の中に風船が入っている様でした。 その後イ監督に連れられ、河回村(ハフェマウル)へ。河回村は朝鮮時代の住宅樣式と村の形態をそのまま残している所です。そして人工的に造られた村ではなく現在も人が住んでいます。自然に囲まれた素敵な場所でした。 夕食は500年前の韓国料理を研究されているお店に連れていってもらいました。韓国に、まだ唐辛子が広まっていない時代の料理です。めったに食べれない料理に感動し、美味しくいただきました。 夕食後、イ監督の「シークレットサンシャイン」の演出部の方3人と合流し、イ監督が用意してくださった民宿へ。 山道をクネクネと進んでいき、民宿へ到着。この民宿が素晴らしく、昔の韓国の建築物をそのまま民宿にされているところで、その立派な外観に皆圧倒されました。

ー3日目 民宿の朝食バイキングを食べ、イ・チャンドン監督と陶山書院へ。その途中、ゼミメンバーの男子一人が体調を崩し、病院へ。何と辛いものを食べすぎて腸炎に。この事件で、VS韓国料理との勝敗は、私達の完敗として終わりました。ちなみにその子は病院でお尻に注射をさされたそうです。 その頃陶山書院へ行っている私達は、イ監督の日本の庭と韓国の庭の違いや、文化の違いについての話を真剣に聴いていました。イ監督の「ただ見るだけではなく、例えば日本と何が違うのか、何故違うのかということを考えながら見ないと意味がない」という言葉が印象的でした。 イ監督のお姉さんのお宅にお邪魔し、授業開始。皆自分の話を一生懸命イ監督に伝えます。そして皆で意見を言い合い、気づけば5〜6時間が経過していました。 腸炎男子も元気に帰還し、イ監督の提案でカラオケに行くことに。意外にも日本の歌がけっこう入っていたので、安心して皆順番に歌を披露。歌わないと言っていたイ監督のサプライズ熱唱があったりと、かなり盛り上がりました。

ーレポート②へ続く

(レポート:都原 亜実 プロデュースコース3回生) =========

第5回オープンキャンパス+学園祭+京造ねぶた 2010年9月19日(日)、20日(祝・月) 10時〜17時(受付開始9時50分) ※申込不要 ※学園祭は、両日とも、10時00分→21時00分まで開催。 ★映画学科イベント 「京造炎上!ケンカ腰上映会」 日時|9月19日(日), 20日(月)10:00〜

場所|京都造形芸術大学 人間館B1映像ホール

詳細は、本大学オープンキャンパスサイトにてご確認ください。

http://www.kyoto-art.ac.jp/blog-open/

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Filed under: イ・チャンドン ゼミ,授業風景 — 映画学科 3:57 PM

2010 年 6 月 10 日

6/5.6 李尚宰先生の受け持たれている本学科三年生のゼミにカンヌ映画祭で脚本賞を受賞されたばかりのイ・チャンドン監督(韓国)が特別講師として来校されました。 一昨年、「悲劇とはなにか?」というテーマを持って講義に立たれたイ監督は、昨年、今年と撮影実習(ゼミ)の特別講師として来校されています。 今回の受賞は、本学、および映画学科全員にとって非常に嬉しい出来事であり、李先生と共に行われるイ監督の熱い講義は、これから羽ばたく学生たちにとってかけがえの無い財産となるに違いないでしょう。

授業後、カンヌ映画祭脚本賞の受賞を祝うささやかなパーティが、学生たちの手によって行われました。カンヌ授賞式に比べれば決して華やかではありませんが、学生、教員、事務担当、また海象監督の妹さんや横内副学長までもいらして下さって、心のこもったパーティは盛大に続いたのでした。

イ・チャンドン監督、おめでとうございます!

(水上竜士) ============

京都造形芸術大学 第2回オープンキャンパス

2010年6月19日(土)、20日(日) 10時〜16時(受付開始9時50分) ※申込不要 詳細は、本大学オープンキャンパスサイトにてご確認ください。

http://www.kyoto-art.ac.jp/blog-open/

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Filed under: イ・チャンドン ゼミ,授業風景 — 映画学科 7:55 AM

2009 年 11 月 6 日

先月末から今月頭にかけて、イ・チャンドン監督「映画演出V」ゼミ生が、イ監督新作撮影現場見学のため韓国を訪問しました。 引率で同行された福岡先生からレポートをいただいています! – – – 10月31日から11月4日までの5日間、イ・チャンドンゼミの学生10名が、イ・チャンドン監督の新作の撮影現場を見学するために韓国に行ってきました。 映画は既に9月からクランクインしており今は三分の二ほどを撮り終えたところ、いわばもっとも大切な時期…ということで、実際に見学できるのは11月2日の一日だけ、それでも実際にイ・チャンドン監督の演出を見ることができるのは本当に貴重な経験です。 31日、1日はゼミで制作する短編についての話し合いやソウル探訪。メインイベント2日のスケジュールはイ・チャンドンさんも教えている韓国芸術総合学校(韓国唯一の国立芸術大学)の見学から始まった。

韓国芸術総合学校のキャンパス…広い!

地下鉄を乗り継いでソウル市郊外のキャンパスへ。…その広さにまず圧倒される…さすが国立…。さらに向こうの映画学科=映像マルチメディア学科の先生(最近韓国で大ヒットした映画の撮影監督)に案内されて施設を巡る。その設備の充実にまた圧倒され…というか刺激を受けてみんなの目がどんどん輝いてくる…。

映画学科の前で記念撮影!

スタジオも広い! この大学でイ・チャンドンクラスだったという女子学生と交流。同じ3年生だが、向こうは別の大学を出たりした後にあらためて入学してくる人が多いので、ちょっとこちらよりもオトナな感じ…。

彼女たちと一緒に高速バスに乗ってさらに2時間ほど離れた街のイ・チャンドン組撮影現場へと向かう。

我々を出迎えてくれたプロデューサーが連れて行ってくれたのは、映画の中で重要な役割を果たす「詩人たちが集まる喫茶店」。実際にモデルになった場所を借り、さらに今回の映画のために入念に作り込まれている。 ここで久し振りのイ・チャンドン監督との再会。撮影の最中にもかかわらずいつもどおりの笑顔でいろいろと説明をしてくれる…。

さらにそこから歩いて本日の撮影現場になる食堂へ。 既にスタッフや機材が集まりスタンバイ状態。撮影監督を始めスタッフの中にはイ・チャンドン監督の教え子からプロになった人たちも多い。

監督と一緒に夕食…これがまたおいしい!

監督と一緒に、スタッフやキャストと同じ夕食をご馳走になり、その後始まった撮影を静かにそっと見学…緊張感がみなぎる…(さすがに写真撮影はできませんでした)。 詩のサークルに集まる人々が食事をしながら語り合うシーン。監督自身が出演を懇願したという主演女優と向き合ってセリフを喋るのは、実際の詩人であり演技経験のない「素人俳優」…その良さを引き出したいと言うイ・チャンドン監督の丁寧な演出が続く…。 韓国芸術総合学校の学生たちも実は見ることができなかったという「イ・チャンドン組」の撮影現場…感動の時間の中から我々が学ぶものはとても多かった…。それを今後どう生かしていくかが、新たな課題になってくるのだろう。 この新作は、韓国では来年の春に公開されるとのこと。 ちなみに今回韓国で宿泊したのが「ANY GUESTHOUSE」というところでした。

http://www.anyguesthouse.com/jap/intro.php

広いマンションの部屋の一部をお客さん用に貸し、ご主人ご夫婦がお世話をしてくれるというシステムなんですが…オモニ(お母さん)がつくってくれるめちゃめちゃおいしい朝食付きで超リーズナブルな料金。しかもお二人ともとても優しくて我々にとっては本当に素晴らしい出会いとなりました。日本に戻る別れの朝には、リムジンバスの中で食べられるようにと一人一人にお母さんのつくったのり巻きと飲み物が手渡され…ハグを交わし…大感謝、です。カムサハムニダ!

朝食メニュー:手作りカレーと自家製キムチ、これ以外に山盛りのフルーツ マシッソヨ!(おいしい!)

プルコギ(焼き肉)が朝から! マシッソヨ! おまけ …日本の先生たちへのお土産用に買った超ビッグサイズのライターが、全部空港で没収となり…。

捨てる前にせめて一服…

ありがとう!また来ます! Filed under: イ・チャンドン ゼミ,授業風景 — 映画学科 11:03 PM

2009 年 6 月 1 日

イ・チャンドン監督が5/30(土)に来日され、二日間に渡る第一回目の映画製作ゼミが始まった。 イ・チャンドン監督はカンヌ映画祭の審査員として5/24までカンヌに在仏された後、帰国されて間もなく盧武鉉(ノムヒョン)前大統領の訃報を知る事となる。 葬儀に出席される立場にあるイ・チャンドン監督に本学科も開講延期の配慮の申し入れしたところ、監督は学生達との約束ですからと、30日当日の午前中に母国を発ち、高原校舎に顔を出された。研究室での簡単な打ち合わせの後、13:30いよいよ学生達との映画製作ゼミはスタートした。 イ監督「このゼミは映画演出という名前が付いていることからも皆さん自身が企画し、演出をして一本の映画製作を目指すものです。あくまで皆さんが主体とならなければいけませんし、私はそのサポートするためにここに来ています」

イ監督はそう言って、まずは座席のレイアウトを変えると、学生たちがそれぞれの顔を見合えるようにした。それから自分の役割に責任を持つ事、自分の意見をしっかりと言い全体の行程を考える必要性を訴えられた。 今後、このイ・チャンドン監督ゼミも他のゼミ同様すばらしい作品を生むはずだ。 学生一人一人が作品と向き合い、自分の責任を全うしていく。 休憩を挟むと、イ監督のもとに集まる学生たちによって、いつの間にか授業の場は青空の下となっていた……。

(レポート:水上竜士) Filed under: イ・チャンドン ゼミ,授業風景 — 映画学科 9:54 AM