映画

映画祭2009

2010 年 3 月 1 日

2月27日、待ちに待った「京造アカデミー賞」が京都シネマで始まりました。 学生映画をプロデュースするという映画祭実行委員会の役割のファイナルを飾るこのイベント。昨年11月に実施した映画祭とはまた違った緊張感や不安がよぎる中、私たちはご来場いただくお客様をお迎えしました。 これまでにお世話になった方々だけでなく、顔見知りでない方々がどこかで「京造アカデミー賞」の情報を手に入れて来場され、映画上映中のほんの一瞬ではあるけれど、そこにはかけがえのない出会いが生まれました。4月から1年間プロデュースを続けてきた私たちの成果が、映画の醍醐味そのものがそこにあるのだと確信することができました。 そして、優秀な学生映画をただ上映するのではなく、少しでも学生映画の素晴らしさを知っていただこうと上映後のトークショーも企画しました。映画評論家の北小路隆志先生、実験映像作家の伊藤高志先生、映画監督の高橋伴明先生、映画学科長であり映画監督の林海象先生をゲストに招き、学生監督、俳優、スタッフに対して的確な質問をぶつけていく予定です。 27日は、北小路先生がその日上映された「キツネ窓の群生」「ONE WAY CHICKET」の監督やスタッフなどとトークショーを繰り広げました。そのトークを聴いていると、企画した自分たちさえものめり込んでしまうおもしろさを感じることができました。

北小路先生、「キツネ窓の群星」の山田慧伍監督に直球の質問

撮影のエピソードを語る「ONE WAY TICKET」の竹田明さん

笑顔の絶えない学生ゲストの方々

映画祭実行委員会スタッフも張り切って仕事をしています 私たちは「学生をナメるな!」というキャッチフレーズを胸に映画祭運営を行ってきましたが、その反面、そこには強がりもあったんじゃないかと思うところがありました。しかし、お客様のアンケートに目を通してみると、むしろ私たちはもう少し胸を張っていいんじゃないかと思いました。 「学生映画を観に来たのに、良い意味で裏切られました」 京都シネマの映画ファンをうならせたその言葉の意味をかみしめながら、これからももっと素晴らしい映画を作り続け、それをより多くの方々にお届けしていきたいと思っています。 「京造アカデミー賞」は3月5日まで、連日20時から上映されますので、この機会に是非ご覧ください。映画祭実行委員会一同、皆様のご来場を心よりお待ちしています! (岡本建志(2回生))

京都シネマカレッジウィーク Vol.11
京都造形芸術大学アカデミー賞受賞作品上映

2/27(土)〜3/5(金)連日20時上映

@京都シネマ www.kyotocinema.jp 当日一般 700円、学生/シニア/京都シネマ会員 500円

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京都造形芸術大学映画祭 公式サイト

http://kyozo-eigasai.com/

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2010 年 2 月 25 日

<林海象セレクション>
◆ 3/4(木)上映 『PLASTIC FEVER』齋藤進之介

因縁の敵にリベンジを果たすため、射撃訓練に余念のない光一。新たな作戦の下、サバイバルゲームは開始されたが、その森の中で光一はある事件に遭遇する。プラスチック銃に魅せられた男女の熱狂ぶりが愉快な喜劇だ。 『京都に抱いて 〜A NEW HOPE〜』藤本啓太

大学の合格通知を手にした森田。ある日、鴨川の岸辺で彼女にキスを迫るはずが口には八ツ橋が。そして、気がつくと総理大臣として首都を京都に移し、ラッパーとして京都を歌う。誰かの希望をなるべく、青年は夢を見る。 『EVER EVER, AFTERWARD』平澤直幸

寂れた海の波打ち際で目を覚ました裸の男。通りがかりの女に助けられるが、やがてその車に陰気な中年男と少女が同乗し、一行は山奥へと向かう。永遠に逃れられない運命を共にした彼らの心情はさざ波の音に似ていた。 『BARIQUAND』大槻直貴

男女3人とヒッチハイクのバックパッカーが宿泊するペンションで起きた凄惨な悲劇。得体の知れない覆面の男が切れ味鋭いバリカンを手に彼らを襲う。生々しい血しぶきが飛び散るスプラッターホラーがここに誕生した。 ※同監督作品『TEXAS FEVER』 2/28(日)、3/5(金)上映

京都シネマカレッジウィーク Vol.11
京都造形芸術大学アカデミー賞受賞作品上映

2/27(土)〜3/5(金)連日20時上映

@京都シネマ www.kyotocinema.jp 当日一般 700円、学生/シニア/京都シネマ会員 500円

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2010 年 2 月 24 日

<伊藤高志セレクション>
◆ 3/1(月)上映 『諸人こぞりて』酒井基行

暗闇に浮かぶ長髪の男の顔。続く弦楽四重奏、DANCE、少女の朗読にそれは不気味にインサートされながら、やがて全てが重なり合う。その瞬間、誰しもが見たことのない「諸人こぞりて」の世界が私たちを待ち受けていた。 『MEAT PARADISE』矢澤まどか

フライパンで焼かれる旨味たっぷりのステーキ。男は喉を鳴らし、汗を流しながらもそのステーキを一心に食べ続ける。その傍ら、何故かテレビの画面には生肉で形どられた人間の姿が。男が見たものは天国、はたまた…。 『M界逃亡』山田晃嗣

物憂げな瞳の少女と煙草をくゆらせる一人の男。モノクロで無声の幻想的な空間に凝縮された5分半のドラマ。波打ち際を素足で歩く少女が衝動的に走り出す理由は何なのか。その映像は観る者を不思議な世界へと逃亡させる。 『夜があけるまで』川端安里人・一見正隆

「あっちいけ!くそピエロ!」と「月に住んでもいいじゃない」の二部構成。夜の街に出会うのは限られた人ばかり。それ故、一つの物語の背景にもう一つの物語がシンクロする。夜の住人の生態を、朝がくるまで見届けてみよう。

京都シネマカレッジウィーク Vol.11
京都造形芸術大学アカデミー賞受賞作品上映

2/27(土)〜3/5(金)連日20時上映

@京都シネマ www.kyotocinema.jp 当日一般 700円、学生/シニア/京都シネマ会員 500円

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2010 年 2 月 23 日

<京都造形芸術大学アカデミー賞受賞作品> 2 【作品賞】 『空中庭園』松本慧太

あるビルの屋上。二人の男がビール瓶でチェスをしながら見上げる先は「天国に一番近い庭」だ。そして、その庭には物憂げにたたずむ一人の女がいる。男たちは女に様々な形で振り向いてもらおうと試みるが、彼らを隔てるその高さは果たして想いの届かぬ距離なのか。 「ONE WAY TICKET」の主演でもある真栄田貴豊が硬派な役柄を堅実にこなす一方、その相方として助演男優賞に輝いた木戸政夫の無邪気で屈託ない演技にも好感が持てる作品だ。 = = = = = 【助演男優賞】木戸政夫 = = = = =

◆ 2/28(日)、3/2(火)、3/5(金)上映

【作品賞】 『TEXAS FEVER』大槻直貴

山間部の美しい風景。ここはテキサスだ。カウボーイハットをかぶった男は愛犬とともに人里離れた山小屋に住んでいる。ある日、男が狩りを終えて車に戻ると、助手席に宇宙人と名乗る男が座っていた。 カントリーの世界観にSF色を織り交ぜた本作の見所は何と言ってもラストに登場する巨大な宇宙船だろう。ハリウッド映画に負けずと劣らないCGは圧巻というより他にない。また、地球環境に対するメッセージにも心が揺さぶられるところだ。 = = = = =

◆ 2/28(日)、3/5(金)上映

※同監督作品『BARIQUAND』 3/4(木)上映 『すがめの庭』山口奈都美

ある夏の日、智佳子と早苗がホタルのような不思議な光を追いかけていくと、その先の民家で気立てのいいおばあちゃんと出会った。二人は高校の受験勉強もそこそこにおばあちゃんの家に通い詰めるが、友達との関係や志望校をめぐる微妙なズレが二人の間に生じてくる。 優等生でありながらもクラスメートから一線を引かれている早苗を演じたのは原田衣織。思春期の少女が抱える繊細な悩みを静かに演じ切り、助演女優賞を手にしている。 = = = = = 【助演女優賞】原田衣織 = = = = =

◆ 3/2(火)上映

京都シネマカレッジウィーク Vol.11
京都造形芸術大学アカデミー賞受賞作品上映

2/27(土)〜3/5(金)連日20時上映

@京都シネマ www.kyotocinema.jp 当日一般 700円、学生/シニア/京都シネマ会員 500円

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2010 年 2 月 22 日

<京都造形芸術大学アカデミー賞受賞作品> 1 【最優秀作品賞】 『ONE WAY TICKET』鄭吉申

工事現場のバイトに勤しむカネダ。どこか虚ろな表情をしているのはユキへの未練が断ち切れぬからか。そんな折、カネダはユキが留学するという知らせを伝え聞く。 本作はカネダとユキの関係を軸にしながらも彼らに交錯する外国人の日常を織り交ぜて、外国から見た日本の矛盾を浮き彫りにする群像劇に仕上がっている。 巧みな脚本、確かな撮影技術、カネダを演じる真栄田貴豊の鬼気迫る演技など、その完成度の高さを是非確かめてほしい。 = = = = = 【監督賞】鄭吉申 【脚本賞】鄭吉申、竹中智史 【主演男優賞】真栄田貴豊 【撮影・照明賞】武田明、奥田尚希 【録音賞】松本慧太 = = = = =

◆ 2/27(土)、2/28(日)、3/3(水)、3/5(金)上映

【作品賞】 『キツネ窓の群生』山田慧伍

朝、向かいのマンションを双眼鏡で覗く由紀は、男がごみ袋を捨てに行くのを待ち構えていた。男の持ち物を部屋一面にコレクションする由紀に対し、幼馴染の律一はストーカーだと心配するが、ある日、由紀はふとしたきっかけで男と知り合うことになる。 本作が映画初出演の白勢未生は、由紀の感情の起伏を巧みに表現して見事主演女優賞に輝いた。また、足立結香のナイーブな歌声と美しい実景が重なるクライマックスは特に見応えがある。 = = = = = 【主演女優賞】白勢未生 【美術賞】川瀬加与 【音楽賞】足立結香 = = = = =

◆ 2/27(土)、3/2(火)、3/3(水)上映

京都シネマカレッジウィーク Vol.11
京都造形芸術大学アカデミー賞受賞作品上映

2/27(土)〜3/5(金)連日20時上映

@京都シネマ www.kyotocinema.jp 当日一般 700円、学生/シニア/京都シネマ会員 500円

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2010 年 2 月 21 日

27日(土)より、京都シネマにて開催される「京都造形芸術大学アカデミー賞受賞作品上映」の上映スケジュールをご紹介します。 連日、ゲスト&学生監督・役者&観客のトークショーも開催! 是非お越しください。

京都シネマカレッジウィーク Vol.11
京都造形芸術大学アカデミー賞受賞作品上映

2/27(土)〜3/5(金)連日20時上映

当日一般 700円、学生/シニア/京都シネマ会員 500円

@京都シネマ www.kyotocinema.jp

2/27(土)  山田慧伍『キツネ窓の群星』50分  鄭吉申『ONE WAY TICKET』40分

ゲスト:北小路隆(映画評論家)

2/28(日)  大槻直貴『TEXAS FEVER』34分  松本慧太『空中庭園』17分  鄭吉申『ONE WAY TICKET』40分

ゲスト:北小路隆(映画評論家)

3/1(月)<伊藤高志セレクション

酒井基行『諸人こぞりて』10分  矢澤まどか『MEAT PARADISE』4分  山田晃嗣『M界逃亡』5分30秒  川端安里人・一見正隆『夜があけるまで』72分

ゲスト:伊藤高志(実験映像作家)

3/2(火)  山口奈都美『すがめの庭』30分  松本慧太『空中庭園』17分  山田慧伍『キツネ窓の群星』50分

ゲスト:高橋伴明(映画監督)

3/3(水)  山田慧伍『キツネ窓の群星』50分  鄭吉申『ONE WAY TICKET』40分

ゲスト:伊藤高志(実験映像作家)

3/4(木)<林海象セレクション

齋藤進之介『PLASTIC FEVER』31分  藤本啓太『京都に抱いて 〜A NEW HOPE〜』12分  平澤直幸『EVER EVER, AFTERWARD』21分  大槻直貴『BARIQUAND』27分

ゲスト:林海象(映画監督)

3/5(金)  大槻直貴『TEXAS FEVER』34分  松本慧太『空中庭園』17分  鄭吉申『ONE WAY TICKET』40分

ゲスト:林海象(映画監督)

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2010 年 2 月 7 日

去年11月に開催された第一回京都造形大学アカデミー賞の受賞作品が、京都シネマにて上映されます!

京都造形大学アカデミー賞受賞作品上映
2010年2月27日(土)~3月5日(金) @京都シネマ 連日20時より上映

一般 700円、学生/シニア/京都シネマ会員 500円

連日ゲストによるトークショーもあります! 詳しくは映画祭HPへ

http://www.kyozo-eigasai.com/

京都シネマ

http://www.kyotocinema.jp

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2009 年 12 月 4 日

先月の映画祭にゲスト出演、ミニライブをしてくださった、あがた森魚さんのドキュメンタリー「あがた森魚ややデラックス」の関西上映が始まっています。
12月11日(金)までは第七藝術劇場(大阪)にて上映、その後、京都シネマでの上映も予定されています。

あがた森魚式、全国縦断ウルトラ暴走ドキュメンタリー
あがた森魚ややデラックス
 監修:森 達也 撮影・編集・監督:竹藤佳世 出演:あがた森魚、鈴木慶一、矢野顕子、久保田麻琴、緑魔子 公式サイト

http://www.yayadeluxe.com/

Filed under: news,映画祭2009 — 映画学科 9:47 AM