映画

北白川派2009

2010 年 10 月 10 日

去る 10月9日、京都映画祭(会場:京都シネマ)において「黄金花」が上映されました。上映後、主演の原田芳雄さん、プロデューサーの本学科学科長林海象監督が舞台挨拶に登壇しました。
満員に近い来場者を前に、主に木村威夫監督の映画文法を打ち破る映画の撮り方、素顔、撮影時のエピソード等、時折笑いも交えながらお話されました。木村監督は、惜しくも今年の3月に91歳でお亡くなりになられましたが、亡くなる直前まで次回作について考えられていた事、原田芳雄さんは、美術監督としての木村監督の思い出。また林海象監督は、木村監督の閃きで「北白川派」ができた事などをお話され、お客さんを楽しませていました。

(レポート:室)

Filed under: 北白川派2009 — 映画学科 7:09 PM

2010 年 9 月 23 日

昨年より順次全国で公開されていた映画「黄金花~秘すれば花、死すれば蝶~」(木村威夫監督、北白川派製作)が第7回京都映画祭で上映されます。 ゲストは、本映画のプロデューサーで映画学科長の林海象監督と主演の原田芳雄さんです。お見逃しなく!!

第7回京都映画祭 「黄金花~秘すれば花、死すれば蝶~」 日時|10月9日(土)15:00~ 場所|京都シネマ ゲスト|林海象、原田芳雄

第7回京都映画祭 <10月6日(水)〜10月11日(月)>
http://www.kyoto-filmfes.jp/index.html

Filed under: news,北白川派2009 — 映画学科 12:33 PM

2010 年 7 月 20 日

映画『黄金花 秘すれば花、死すれば蝶』が京都シネマで初日を迎えました。
これは、プロと学生とが共同で劇場映画を毎年一本製作する映画学科プロジェクト【北白川派】の記念すべき第一回作品です。
 一昨年、夏の高原スタジオで、木村威夫監督、主演の原田芳雄さん、松坂慶子さんほか錚々たる俳優陣、そして学生約40名と連日撮影をしていた時のことを思い出しました。木村監督は残念ながら本年、帰らぬ人となりました。その追悼の意味も含め、初日は我々スタッフや出演学生(4年澤井克幸、日野祥太、3年牧原友美/いずれも俳優コース)が多くのお客様を前に舞台挨拶を行い、そのユニークな人柄をしのびました。

撮影の思い出としては、牧原は当時まだ入学したての1年生で、いきなりの抜擢となった時の嬉しさを、また澤井は原田芳雄さんとの撮影初日、あまりの緊張に小道具のスコップを持つ手が震え止まらなかったことを、それぞれ語りました。司会の元キネマ旬報編集長植草信和さんから「学生がこのような形で映画製作に参加することの意義は?」という質問がありました。 この日、出演学生はそれぞれに公開の喜びを語りましたが、それは嬉しいことであると同時にとても怖いことです。 一般の映画館で、自分たちの「仕事」が、千数百円というお金を払い足を運んで下さったお客様の前で露になる、その恐ろしさを、この日学生たちは肌で感じたと思います。 学生だから、という甘えが許されない環境で本物の映画作りに参加すること、それこそが【北白川派】プロジェクトの意義なのだと、この日改めて感じました。 2010.7.18 (文責/『黄金花』ラインプロデューサー 山本起也)

『黄金花 秘すれば花、死すれば蝶』京都上映
2010年7月17日(土)~7月23日(木)  京都シネマ

http://www.kyotocinema.jp/

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京都造形芸術大学 夏期コミュニケーション入学

2010年8月1日(日)、2日(月)
エントリー期間:2010年7月1日(木)〜22日(木)
※消印有効

詳細は、本大学ウェブサイトにてご確認ください。

http://www.kyoto-art.ac.jp/admission/

Filed under: 北白川派2009 — 映画学科 11:42 PM

2010 年 7 月 16 日

第一回北白川派作品、木村威夫監督遺作『黄金花 ─ 秘すれば花、死すれば蝶 ─』の京都上映が始まります。 7月17日(土)には、木村威夫監督追悼イベントも開催されます。

木村威夫監督『黄金花秘すれば花、死すれば蝶 ─』

2010年7月17日(土)~7月23日(木) 京都シネマ – – –

木村威夫監督追悼イベント

7月17日(土)10:10の回 上映終了後 『黄金花』は、日本映画美術の巨匠である木村威夫監督の遺作となりました。今回、その現場で同じ時間を過ごした、出演者・スタッフを招いて、撮影当時のお話など伺います。 ■登壇者 【出演者】  澤井克幸(秦ミツオ役)  牧原友美(三輪しずこ役)  日野祥太(青年時代の牧草太郎役)  ※以上3名、本学科生 【スタッフ】  小川真司(撮影監督/本学科准教授)  植草信和(配給・パンフ編集)

京都シネマ

http://www.kyotocinema.jp/

「黄金花」公式サイト

http://www.airplanelabel.com/ougonka/

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京都造形芸術大学 夏期コミュニケーション入学

2010年8月1日(日)、2日(月)
エントリー期間:2010年7月1日(木)〜22日(木)
※消印有効

詳細は、本大学ウェブサイトにてご確認ください。

http://www.kyoto-art.ac.jp/admission/

Filed under: news,北白川派2009 — 映画学科 11:33 PM

2010 年 3 月 12 日

2月25日~3月1日まで開催の「ゆうばりファンタスティック映画祭」に、北白川派作品「MADE IN JAPAN ーこらッ!ー」を出品。 上映のため、出演の大西礼芳(1回生)、伊藤菜月子(3回生)、脚本の和間千尋(4回生)と教員スタッフの高橋伴明監督、山本起也プロデューサー、小川真司撮影監督が雪の北海道に行ってきました。 学生などのアマチュアから、プロの作品まで一緒に上映される珍しい映画祭です。 2回の上映と合間にはマスコミの取材、テレビ出演等を経験、他の映画作家との交流をして3人の学生たちは良い刺激を受けてかえって来ました。 この経験を他の学生にも伝えて、どんどん学外の映画コンテストに挑戦してほしいと思います。

左から出演の大西礼芳、伊藤菜月子、脚本の和間千尋。

大西礼芳の進行で舞台挨拶、右は高橋伴明監督。

スカパーの番組に出演、前列左から司会の加藤夏希さん、高橋伴明監督、司会の天野ひろゆきさん。

パーティーで俳優の石橋凌さんと記念撮影。

パーティーで山下敦弘監督の話に熱心に聞き入る、伊藤菜月子と和間千尋。

(レポート:小川真司)

Filed under: 北白川派2009 — 映画学科 12:37 AM

2009 年 12 月 30 日

新年1月9日より、第一回北白川派作品、木村威夫監督『黄金花』の大阪上映が始まります。 1月17日(日)12:50の回には、木村威夫監督舞台挨拶も予定されています。

黄金花 〜 秘すれば花、死すれば蝶 〜

前売 1,000円【 1月8日(金)まで販売 】 一般 1,800円 専門・大学生 1,500円 中・高・シニア 1,000円 「黄金花」公式サイト

http://www.airplanelabel.com/ougonka/

上映スケジュールは第七藝術劇場のホームページでご確認ください。 大阪・第七藝術劇場

http://www.nanagei.com/

Filed under: news,北白川派2009,教員活躍中 — 映画学科 5:16 PM

2009 年 11 月 21 日

本日より、シネマート新宿、銀座シネパトスにて、第一回北白川派作品、木村威夫監督「黄金花」の上映が始まりました! 公開情報等詳細は、「黄金花」公式サイトをご覧ください!

Filed under: news,北白川派2009,学生活躍中,教員活躍中 — 映画学科 9:18 PM

2009 年 10 月 9 日

残るということ

海象 この前の「黄金花」を原田芳雄さんに見てもらって、とてもよかったと言ってもらった。全員プロじゃない現場っていう、普通の劇場映画では滅多にない状況が良かったんじゃないかと。それから、すごく澤井のことを褒めてたね。嬉しいじゃんね。

山本 多分、うまいとかそういうことじゃないんでしょうね。

海象 また違う刺激があってよかったって。(松田)美由紀ちゃんも言ってましたね。

山本 「MADE IN JAPAN」も来年春秋座で1000人を前にお披露目になって(来年の京造映画祭で上映予定)、その後、いくつかの映画館でかかることになりますよね。

海象 DVD化もされるわけですよ。学内にいながらデビューしたことになるわけ。

でも僕らはそのために無理矢理映画を撮ってるわけじゃないんですね。それだと面白い映画になんないじゃん。 我々もプロの認識において三人を選んだ、伴明さんも選んだと思うんですよね。それはプロフェッショナルのオーディションと変わらない状態だよね。 そのなかで三人が選ばれたのは嬉しいなと思ったし、それが残ることも嬉しいなと思うよね。

関屋 自分の演技が残るっていうのは嬉しいんですけど、お客さんの反応はあまり意識してなかったです。確かにスクリーンに自分が写ってるっていうのを想像はしたんですけど、うーん…お客さんのことまでほんとにもう考えられなくなりました。

海象 そこまで余裕ないもんな。そこは正直な話だと思うんだよね。それは一生懸命であったってことだと思うけど。

山本 これからこれが一人歩きするんだよね。

関屋 今までの学生映画とは違うお客さんが見ると思うし、その反応は聞きたいとは思ってるんですけど、やっぱり怖いという気持ちもあります。

海象 そりゃそうだよ。一般のお客さんが一番怖いんだぜ。

学生たちも今一生懸命撮ってるし見せているけども、やっぱり学生映画って限りがあるじゃん。一般の映画っていうのは、その限りがないんだよね。どこまでもたくさんのお客さんが見ていくってことだから、未来にずっとつながっていく可能性が大きいじゃん。関屋を見ていいなって思う人がいるかもしれない。キャスティングしようかなとかさ。学生映画よりその確率が高いよな。

山本 大西はどう?

大西 …怖いです。オープンキャンパスのときに写真を貼られただけでもビクビクしていたんで。大スクリーンに自分が映る…自分のなかで映画は見るものだったので、「なんで自分が映ってるの?」って怖さはあります。

それと、人の目をすごく気にするので、きっとビクビクしながら今後歩んでいくんだなって。 …でも、そこはもう、始まっているので。

海象 そうだよね。もう戻れない、受け入れるしかないし、それはいいことなんだよ。 学内だってキャスティングされない子や小さい役になっちゃう子もいるし、もっと大きな普通のオーディションになったらほとんど落ちるんだから。選ばれたっていうのは、選ばれなかったってこととは大きく違うんだよね。その代わり、大西が言ったように、選ばれた以上は背負うものが多いし、選ばれなきゃ良かったって思うくらいの感じになるかもしれない。戻れないんだからね。

山本 奈月子なんかはもう三年生だよね。焦りがどんどん大きくなってくなかで、待望の出演だったんじゃないの?

伊藤 はい、年を重ねることに充実していく大学生活というか。

海象 今回ははっきり分かる大きい役だから、「あの役の」って言えるじゃん。俳優ってやっぱり映ったり見てもらったりしないと分かんないじゃん。「映った」っていうのは良かったなって思うんですよね。この映画が出来たことの大きな意義っていうかね。 三人もまだ自分では分かんないだろうけど、映画をやったっていうことで、またステップが上がると思うんだよね。

山本 俳優コースはどんどんいい感じになってきてるのかな。色々発表の場が増えてるよね。あと、自主的な動きも。

伊藤 いい感じですね。チャンスが増えてきたというか、参加できる場が増えてきてます。

山本 場が増えてきたってことはさ、それだけ、だらーっとしてるとばっと差が開くってこわさもあるよね。

海象 俳優ってそういうもんだからね。全員俳優になる可能性はすごく高いんだけど、全員はならないと。

必ずどこからかは競争原理が働く世界だから、人を押しのけてまでなれとは思わないけど、持続できる精神力みたいなものがすごく大事。 何となくはなれないからね、何事もね。

山本 (映画学科に入って)ただいいとこだけじゃなくて、すごくシビアなところもありますよね。

一般に公開される映画なわけだから、かわいそうだなってだけで役を与えるわけにいかないじゃない。編集で自分の出番が短くなっちゃうようなやつだっているわけだよ。そういうもんなんだよ映画って。 そういうシビアさも含めてこっちは手加減してないっていうかね。

海象 僕が編集すると相当切っちゃいますよね。映画っていいとこだけしか残しちゃいけないんだから。それが映画のためなんだ。 だから芝居が悪いとどんどん出番が少なくなるのは当たり前のことなんだよ。なくなっちゃうとかさ。 ワンカット出るのも長く出るのも、場面数が違うだけで同じなんだよね。ワンカットだからと思ってると「なくてもいいじゃん、パチン」ってそのカットは残らない。だから実はワンカット出るほうが難しいよね。

これまで/これから
そして映画学科をを目指そうと思ってる人へ

伊藤 一年生のころは特に何もすることなく過ぎてしまって、これじゃまずいと思って二年生になってから劇団を立ち上げて、黄金花もオーディションを受けて、小さな役でしたけど出演をして、卒業制作にも声がかかるようになって出て、でもまだ足りないって思い続けてやっています。そういう気持ちをずっと持っていくことはプレッシャーでもあるんですけど、それがないとやっていけないと思っています。精神力と体力が必要ですね。

大西 選択がふたつあるとしたら、キツいほうを選ぼうと思っています。朝起きて授業に行くのか寝続けるのか、そういう簡単なことからキツいほうを選んでいくと、絶対にいいことあるような気がしていて、それを続けて行くだけだと思っています。

関屋 大きい目標のために、小さい目標をどれだけ刻めるかを意識してやりたいと思っています。

海象さんに本をいっぱい読めってずっと言われていて、それは実行しています。この大学は色んな他の学科から意識させられるし勉強になるので、ここに来てほんとに良かったと思ってます。 いいポジションになれるか、持っていけるかは自分次第だから、入る前と入ってからの努力が大事だと思います。

海象 映画学科の先生、怖くないよね。怖いって噂が流れてるらしいんだけど(笑)

一同(うなずく)

海象 入試もオーディションみたいなものだから、難しいものではないしね。もし選ばれなくてもダメなわけじゃなくて、それは何か相性のようなものだから。

先生も怖くありません(笑)高校生の皆さん、是非来てください。

大西 映画が好きなら、この学科に入っとけばいいですよ!こんなドストライクなところ、他にないと思います。映画にも出られます!

関屋 怖くありません!!

2009年9月29日 高原校舎Bスタジオにて (編集:池内)

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