映画

特集!映画学科の俳優たち【北白川派編①】

ブログで何度か紹介してきました、本学科3大プロジェクトのひとつ「北白川派映画芸術運動」。劇場公開映画をプロと本学科生が共同で製作するプロジェクトです。 2009年度作品の高橋伴明監督「MADE IN JAPAN〜こらッ!〜」では、俳優の松原智恵子さん、松田美由紀さん、山路和弘さん、浅見れいなさんを迎え、8月に撮影が行われました(2010年公開予定)。 プロの俳優と共に劇場公開映画に出演するというビックチャンス。今年そのチャンスを掴んだ、本学科俳優コースの大西礼芳さん、伊藤菜月子さん、関屋和希くんにお話を聞きました。聞き手は、海象先生、山本先生。 4回に分けてご紹介します。

(左から、伊藤菜月子、大西礼芳、関屋和希)

「MADE IN JAPAN〜こらッ!〜」に出演して(1)
─ 大西礼芳

大西礼芳(以下、大西) ついていくしかない、という気持ちで、ほんとにがむしゃらに駆け抜けた8月だったと思います。

海象先生(以下、海象) 大西は(映画学科に)入るまで演技経験がなかったじゃん?三ヶ月くらいの訓練のまま、すぐにオーディションで受かって主役に抜擢されて、どんな感じだったの?

大西 なぜ選ばれたのかよく分かっていないっていうのがあります。だから、選ばれた直後、パニクってしまって皆さんの前で泣いてしまったんですけど、もう選ばれたんだから恥ずかしい演技はしたくないし、恥ずかしい演技をしたら他の役者さんにも失礼だし、自分なりに一生懸命やったつもりでいます。

海象 映画を一ヶ月くらいやってみてどうだった?

大西 楽しかったです。

海象 楽しかった。実際にプロの俳優たちとやってみて、どういう感じでした?

大西 やっぱり違うんだな、と感じました。

海象 どこが違った?

大西 撮り終わった映像を見せてもらって、残像に残す力っていうのが、私にはなくて、あの人たちにはある力だと思いました。

なんでこんなに画面に印象づける力があるんだろうって思って、これから学んでいかなくちゃいけないことだと思いました。

(「MADE IN JAPAN〜こらッ!〜」より)

大西礼芳(おおにし あやか) 1990年生まれ、三重県出身。本学科俳優コース1年生。 「MADE IN JAPAN〜こらッ!」では、祖母の死によって壊れていく一家の娘、雛子を演じる。 福岡ゼミ(中編劇映画制作/3年生)で制作中の「無花果のはらわた」でも、伊藤菜月子と姉妹役で共演予定。